当院は市井の診療所としてはいち早く消化器内視鏡検査・超音波検査を導入致しました。
1980年以降週2回の検査ながら超音波検査・内視鏡検査を併せて年間1000例を超すことが多々あり、最近では一般の診療所でも上記検査が広く行われる様になっておりますが、現在も数多くの検査を行っており、早期診断・治療に役立てております。
H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | |
腹部超音波検査 (肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などの検査) |
494 | 457 | 432 | 410 | 431 | 385 |
上部消化管内視鏡検査 (食道・胃・十二指腸の検査) |
329 | 343 | 334 | 318 | 348 | 317 |
下部消化管内視鏡検査
(大腸の検査) その中でポリープ切除した症例 |
103 41 |
99 40 |
103 45 |
145 75 |
122 66 |
119 64 |
肛門鏡検査 (痔核・痔瘻などの検査) | 331 | 259 | 281 | 219 | 172 | 242 |
内視鏡検査は、先端にカメラのついた細い管を消化管に挿入し、消化管内部の映像をモニターに映し出して病変の有無を判断する検査です。
内視鏡検査は、口または鼻から内視鏡を挿入し胃の状態を検査する胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)、および、肛門から内視鏡を挿入し大腸の状態を検査する大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)に分けられます。
胃や大腸の検査を行う電子内視鏡は早期癌発見に役立つNBI(狭帯域光観察)システムを有しております。
上部消化管内視鏡検査では、食道、胃、十二指腸の様子を内視鏡で観察します。
表面の粘膜の状態の出血、炎症具合や腫瘍の有無などを確認し、その後の治療方法の決定に役立てるのが主な目的です。
食道・胃・十二指腸の検査には通常径に加えて痛みやストレスの少ない細径スコープ、さらにはより細い経鼻内視鏡も用意しております。経鼻内視鏡は患者さん・疾病により適応の可否がございますので御相談ください。
この度、低ノイズのハイビジョン画質を実現した極細径の上部消化管汎用スコープ「Olympus社製GIF-1200N」を導入致しました。新型CMOSイメージセンサーの搭載と,Olympus社の高度な内視鏡組み立て技術により,先端外径5.4㎜の細さを維持しつつ,明るくノイズの少ないハイビジョン画質を実現しており、より良き診断に貢献してくれるものと思います。
経口内視鏡検査では、胃カメラを口から挿入します。
経口内視鏡で用いるカメラは、経鼻内視鏡で用いるカメラに比べて径が約 3m 程度太く、舌の付け根を刺激するために嘔吐感が強く出る場合があります。当院では熟練した専門医が検査に当たりますが、嘔吐感が強い方は静脈麻酔を併用することで苦痛を抑えた状態で検査を行うことができます。
経口内視鏡の大きな利点は光源の明るさと画質の良さにあります。光が強ければそれだけ消化管内の観察がしやすく、また、時間も短くて済みます。画質が良ければより正確な診断が出来ます。
経鼻内視鏡は肉体的・精神的な苦痛が少ないのが特徴です。
これまで胃カメラ検査で用いられてきた内視鏡は、径が太いため口を経由して胃カメラを挿入する必要があり、「おえっ」となる咽頭反射が起き易いものでした。
一方、経鼻内視鏡は径が細いので、口ではなく鼻を経由して胃カメラを胃に挿入することができます。
嘔吐感が少ないので肉体的・精神的に、通常の内視鏡検査よりも苦痛が少なく検査を行うことができるのが特徴です。
病理検査
胃カメラで胃の中を調べている際、胃の状態をより詳しく調べる必要がでてくることがあります。その際は、内視鏡に備え付けられている生検鉗子という小さな機器で胃の内壁の一部を少しだけ取り、細胞の診断をいたします(病理検査)。
病理検査は専門の病理医が行い、ピロリ菌の存在、癌細胞の有無などを確認いたします。
内視鏡を肛門の中に挿入し、大腸の中の様子を観察する検査です。
万が一病変が見つかった場合、その場でポリープを切除することもできます。
日帰り内視鏡手術も行っておりますので、お問い合わせください。
内視鏡の検査をする際に空気の代わりに生体吸収性に優れている炭酸ガスを最適な流量で安定して送気する装置です。
検査中はお腹の張りからくる苦痛を軽減し、検査後は拡張した腸管の速やかな収縮により 検査中、検査後の患者さんの膨満感からくる苦痛を緩和することが期待できます。
新画像エンジン・High Density Beamforming による先進の高画質。高速かつフレキシブルなビームフォーミングでさらなる高精細の画像を提供します。より良い診断に寄与すべく活用していきたいと存じます。
人間には聞こえないような高周波数の音波(超音波)を臓器に発信し、反射して返って来た音波を解析することにより、臓器の状態を診断します。
X線撮影(レントゲン撮影)装置と異なり放射線を用いないので、妊婦の検査にも用いることができます。
この検査により、臓器に腫瘍や炎症の存在やその大きさ深さなどがわかります。
また、X線検査と異なり、データはリアルタイムでモニターに投影されるので、動いている臓器を観察することができます。